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ニュースレター | 2019年8月号

【マーケット概観】

米中貿易戦争は全く別のフェーズに



中国が1米ドル7人民元の壁を人為的に突破させ、人民元安としたことに対してアメリカはすぐさま「為替操作国」認定をした。アメリカはこれまで中国を為替操作国と認定したことはなく、この一連の流れは貿易戦争の落とし所がますます見えなくなってきたことを意味する。

もともと米中貿易戦争の発端は中国が人為的に為替を安くして輸出企業を増長させアメリカから中国への輸入品を高くし(とアメリカが思い込んでいる)ており、巨額の貿易赤字が発生していることが原因だからいまさら中国が人民元を操作したところで大勢には影響がないとも思える。

しかし為替操作は今までトランプへ譲歩していた中国がここにきて一気に態度を硬化させたことを意味する。すなわち中国は「トランプはどうせ次の大統領選挙で落選するだろうから、それまで我慢」としてきたのが「トランプが勝とうが負けようが、長期化する貿易戦争を戦い抜く覚悟」を持ったことになる。またそれに付随して中国国内のさらなる利下げ、補助金など貿易戦争で被害を被っている法人が雇用を減らし、国内政情不安につながらないよう配慮している。またトランプが最も欲しがっているトランプの選挙基盤からの農作物購入をストップする、とわざわざ宣言した。

中国は対アメリカでは輸出超過なので、トランプが関税を10%にしたから同額を10%に、20%にしたから20%にと関税をバランスさせることはできない。しかし今回分かったことは中国は仮に関税をバランスさせられなくとも、為替の操作で関税分を帳消しにできるということだ。

それに習近平は「大長征」という言葉を使って、中国人を気持ちの上で結束させようとしている。また少なくともオンライン上では彼らの「西欧にやられっぱなしだった不遇な100年」の怨念を晴らそうと結束しているようにも思える。

今後は

利下げ→株式・債券などの資産価格が上昇→さらに関税→景気悪化→利下げ

の循環が、アメリカか中国が根負けするまで続くことになりそうだ。利下げが行われるが目下経済成長率は鈍化しているので色良くない景気指標がいくつか出てくると下げ圧力が一層高まるということが考えられそうだ。

現在の水準でもそこそこ高いボラティリティとなっているが、積立投資においてボラティリティは敵ではなく味方であるので、市場環境に一喜一憂されないようにしていただきたい。

そしてまた円高に向かう?


リーマンショック後の2011年、円が75円まで急伸したことは若い方ならもう知らないかもしれない。ちなみにリーマンショック直前は140円まで売られこもうとしていた。たかだか数年で円は倍くらい高くなったことになる。

円ドルが動く要因はかつては金利に即したものだった。日銀の積極的な緩和策により日米の金利水準に大きな差があり、円を売ってドルを買ういわゆる「キャリートレード」が主流となった。為替証拠金取引(FX)で小口投資家がなだれこんだのも「借金が多く経済が悪い日本はずっと低金利で、経済が好調で人口も増えている米国との差はますます開いていくばかり」というストーリーが素直に信じられていたからだ。

しかし結果として、そういったマクロの話が理詰めでマーケットを動かすわけではなくリーマンショック後の「米ドルの基軸性が失われる」といった恐怖がマーケットを支配し買われまくった。結局、個人投資家はふっ飛ばされ借金だけが残ったという人も少なくなかったろう。

当時の麻生内閣はリーマンショックのインパクトを見誤り、為替については無策だったが今は違う。円高は輸出企業の利益に悪影響を与えるという理由でまずは口先介入、そして実際の円売り介入と実施するシナリオがもう出来ている。

105円、100円と5円刻みごとに心理線すなわち投資家が注視する線となるわけだが、リーマンショックの時と違って今回は秋に増税を控えている。日本では消費税が上がるごとに駆け込み需要を先取りするせいでその後景気が鈍化する。そこに円高が加われば日本経済は今後ずっと「失われる」こととなってしまう。

なので今回は政府ならびに日銀はかなり円ドル水準に神経をとがらせているはずだ。リーマンショック後のような、一方的に円高に向かう局面が訪れる可能性は低いだろう。

「アブラハム・ポートフォリオ」は本当にダメなのか - その2


先月書いた「アブラハム・ポートフォリオ」は本当にダメなのかという記事は少なからず反響があった。弊社のメルマガをベンチマークとしてらっしゃる、現アブラハムのクライアントも多いことだろうから、「私のポートフォリオを見てみてください」という依頼がいくつかあった。ポートフォリオについては積立当初から変更がない方も、逆に何度か変更があった方もいらっしゃった(どういう基準で変更がなされているのかは分からない)。変更がなされていようがなされていまいが、ポートフォリオ自体は文句がないという方もいらっしゃった。ただそのような方でも
  • 担当者がコロコロ変わるのは許せるが、どう考えても金融の素人である
  • 運用の経過報告について何の説明もないくせに、しれっとフィーだけは請求してくる
という2点を特に不満に思ってらっしゃるようだ。ただ申し訳ないが弊社がアブラハムに上記の点について改善をアドバイスできる立場にないので、これらが気に入らなければアブラハムから他のIFAや弊社のようなところにアドバイザリーを変更するしかないだろう。

また、「ポートフォリオは何を指針にすればよいのか」というご質問もいくつかいただいた。これについては「ポートフォリオには正解はない」と申し上げるよりほかない。とはいえ自社が採用しているポートフォリオについて、投資家が納得するような説明は必要だろう。アブラハムの場合、その説明がないからクライアントは不安に思うのだろう。

そして「今後もアブラハムで積立を続けていてよいのか」というご質問もあった。取りうる選択肢としては、
  1. 積立を継続しアブラハムで続ける
  2. 積立を継続するが、他社に移管する
  3. 積立を停止するか、解約してしまう
の3つになろうが、アブラハムと積立投資(たとえばハンサードやフレンズプロビデント)を一緒くたに考えてはいけない。アブラハムや弊社はあくまでサービス提供会社であって、金融商品そのもの(ハンサードやフレンズプロビデント)ではない。ただ両者が分かちがたくむすびついているように見えるため、一緒くたに考えがちだ。

したがって、もしアブラハムのサービスに不満があるが積立を続けるのに財政上の問題がなければ2. を採用してほしい。
 

今月のお悩み相談


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5年前にフレンズの商品を契約しました。今は紹介者と連絡が取れず、証券がどうなっているのかわからない状態です。問い合わせをしようにも、連絡先がわかりませんし英語も出来ません。私の代わりに今の証券情報を問い合わせて頂けますでしょうか?



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ですので、プロバイダーへ直接連絡が出来るのは、ご契約者様本人か、IFAに限ります。IFAと繋がっている場合はまずはIFAに相談すること、それが出来ない場合は、ご自身で英語で問い合せをしただくか、弊社のようなサポートをご検討ください。

大切な投資商品の運用状況ですので、日本の銀行口座や保険会社と同じように、原則としてご本人からの連絡が必要となります。
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今のIFAと連絡が取れない、代理店と連絡が取れない、運用状況がわからない、手続きをしようとしてもレスが遅すぎて進まない、今のポートフォリオ(ファンド)でいいのかどうか不安など、積み立て投資をされていてお悩みの方はお気軽にご相談下さい。メール、Skypeでの無料相談を受け付けています。

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【目次】
誤解1. IFAってすごい能力の持ち主なんでしょ?
誤解2. 年利10%はカタイって聞いたけど?
誤解3. 英語が分からなくても問題ないんでしょ?
誤解4. 積立は数年過ぎれば止められるんでしょ?
誤解5. とにかく長く契約すればいいんでしょ?
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